赤ちゃんの向きぐせ

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赤ちゃんの向きぐせとは

赤ちゃんの向きぐせとは、寝ている時や抱っこしている時に頭がいつも同じ方向を向いてしまう状態のことです。特に睡眠時に長時間頭の位置が固定されることで癖がつきやすくなります。

後頭部の同じ面ばかりが下になることで圧力がかかり続け、頭の形が変形してしまいます。一度頭の形がゆがんでしまうと、赤ちゃんはますます寝やすい方向ばかりを向いて寝たがるようになり、向きぐせが定着してしまいます。

赤ちゃんの半数以上に向きぐせがみられ、特に右側への向きぐせが多いとされています。自治医科大学附属さいたま医療センターでは、2021年10月から2022年3月の6か月間で新規患者数が140名に上り、専門外来の需要の高さを示しています。

また、信濃医療福祉センターでの超音波検査では、生後3か月の乳児5,062人中3％に股関節異常や経過観察の必要な例がみられ、向きぐせに関連する合併症も決して稀な疾患ではありません。

向きぐせを放置すると、頭の変形により顔が左右非対称になり、かみ合わせに影響が出ることがあります。耳の位置が左右で異なる場合、将来眼鏡が必要になった時に眼鏡のかけづらさから困ることもあります。

また、体幹バランスの乱れから疲れやすくなったり、極端な場合には発達障害の原因になる可能性もあります。さらに、発育性股関節形成不全症を誘発する危険性があり、対応が遅れると足を引きずって歩くようになることもあります。深刻な向きぐせは、乳児期初期の非対称運動を促進し、姿勢の将来的な合併症につながる可能性があります。

赤ちゃんの向きぐせの原因

開院以来、当院には向きぐせでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、向きぐせの原因はひとつではなくさまざまな要因が複雑に絡み合っているということです。

原因として次のようなものが挙げられます。

胎内環境や出産時の影響

赤ちゃんが子宮内で長時間同じ姿勢を取っていた場合や、出産時の吸引分娩や鉗子分娩などの影響で向きぐせが生じることがあります。

筋肉の発達や身体的問題

首の筋肉が弱かったり、首を支える筋肉が十分に発達していない場合、特定の向きに頭を寄せることが多くなります。胸鎖乳突筋の損傷による斜頚も原因の一つです。

環境要因

両親とも右利きで同じ方向に抱っこや授乳をしてしまう、室内のベビーベッドの位置が固定されていて同じ方向からばかり刺激がくる、決まった位置で添い寝をするなどの環境要因が影響します。

非対称性緊張性頸反射

月齢3か月頃に消失する原始反射である非対称性緊張性頸反射が右向きに多いことと、向きぐせが右に多いことは関連している可能性があります。

赤ちゃんの向きぐせはこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

赤ちゃんの向きぐせの対応として、次のようなものが一般的です。

体位変換指導

家族が常に赤ちゃんの向きを気にかけて変える必要があり、特に夜間は負担が大きくなります。また、赤ちゃんが嫌がって泣いてしまうことも多く、継続が困難な場合があります。

タミータイム

個々の発達程度に応じた適切な強度と時間で行う必要があり、間違った方法では悪化することもあります。また、赤ちゃんに強制することなく興味を引く必要があるため、技術と忍耐が必要です。

ヘルメット矯正治療

費用が40～60万円と高額で保険適用外のため、経済的負担が大きくなります。また、1日23時間の装着で赤ちゃんにストレスがかかり、湿疹や不快感を生じる場合もあります。

理学療法

継続的な通院が必要で、専門的な技術を要するため、家庭での実践が困難です。また、効果が現れるまでに時間がかかり、途中で断念してしまうケースも少なくありません。

赤ちゃんの向きぐせを改善するために

まずは、検査を通じてあなたの赤ちゃんの向きぐせの原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善は見込めないからです。

当院では、検査結果に基づいて個々の症状に最も適した施術を提供します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

赤ちゃんの向きぐせの改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

赤ちゃんの向きぐせのQ＆A

向きぐせは自然に治りますか？

軽度な向きぐせは生後3か月頃から自然に改善することが多いですが、頭の変形が強いと改善しにくくなるため、早期の適切な対処が重要です。

向きぐせの赤ちゃんがやってはいけないことは？

長時間同じ姿勢で寝かせ続けることや、無理に首を反対側に向けて固定することは避けてください。赤ちゃんの自然な動きを妨げないことが大切です。

向きぐせと斜頚の違いは何ですか？

向きぐせは寝ている時の癖ですが、斜頚は起きている時も首が傾いている状態です。斜頚は筋肉の問題が原因で、より専門的な治療が必要になります。

ヘルメット治療は必ず必要ですか？

軽度から中等度の場合は体位変換やタミータイムで改善することが多く、重度の変形がある場合にヘルメット治療が検討されます。

向きぐせは遺伝しますか？

遺伝的要因よりも環境要因の影響が大きいとされています。ただし、頭の形や筋肉の発達に関する体質的な要因は関係する可能性があります。

何か月頃から向きぐせの治療を始めるべきですか？

生後2か月より前から体位変換などの対策を始めることが推奨されます。ヘルメット治療は生後3～6か月が最適とされています。

向きぐせによる頭の変形は完全に治りますか？

早期に適切な治療を行えば、軽症や正常まで改善できることが多いです。月齢が早い段階で治療を開始した方が、より良い結果が期待できます。

向きぐせがある赤ちゃんの抱っこ方法は？

いつも同じ方向で抱っこせず、左右交互に抱っこしたり、縦抱きにしたりして、頭部への圧迫を分散させることが大切です。

向きぐせの予防方法はありますか？

新生児期から向きをこまめに変える、タミータイムを取り入れる、刺激の方向を変えるなどの環境調整が有効な予防方法です。

向きぐせが発達に与える影響はありますか？

深刻な向きぐせは首すわりや寝返りの遅れ、将来的な姿勢の問題につながる可能性があります。早期の対処により発達への影響を最小限に抑えられます。

向きぐせで悩まされていた患者さまも当院での施術を受けてこのような変化がありました。

当院の施術と赤ちゃんの向きぐせは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

早めに対処すればするほど改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。

同じような悩みを持つお母さんにぜひ勧めたいです