股関節痛

股関節痛の症例報告

股関節痛とは

股関節痛とは、太ももの付け根から脚の付け根にかけての部分に生じる痛みのことです。大腿骨の骨頭と、それを覆う寛骨臼によって形成される球関節で体重を支え、歩行や日常動作に重要な役割を果たしています。

この部分に炎症や変形が生じると、立ち上がり、歩行、座るなどの基本的な動作で痛みが生じ日常生活に支障をきたします。

厚生労働省の令和5年患者調査結果によると、1日あたり人口10万人に対して146人が関節症で通院しており、関節症による外来受診率は全体の第7位となっています。この数値は年々増加傾向にあります。

また、令和4年国民生活基礎調査によれば65歳以上で手足の関節の痛みを訴える人は男性では4位、女性では2位と高い順位を占めており、特に女性は男性に比べて約1.6倍も多いことがわかっています。

股関節痛を放置すると、症状は徐々に進行し日常生活に大きな支障をきたします。

初期は立ち上がる時や歩き始めに痛みを感じる程度ですが、進行すると何もしていなくても痛みが出るようになります。さらに悪化すると、歩行距離が制限され杖が必要になったり、最悪の場合は歩行困難になることもあります。

また、股関節をかばうことで腰や膝など他の関節に負担がかかり、二次的な痛みを引き起こすこともあります。夜間も痛みで眠れなくなり、生活の質が著しく低下します。

そして、この状態が続くと痛みをかばおうとする不自然な姿勢が定着し、猫背や反り腰などの姿勢不良につながります。

股関節痛の原因

開院以来、当院には股関節痛でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、股関節痛の原因はひとつではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合っているということです。

股関節痛の原因として次のようなものが挙げられます。

寛骨臼形成不全症

股関節を覆う寛骨臼（臼蓋）の被覆が少なく骨頭の納まりが悪い状態です。日本人、特に女性に多く見られます。若いうちは筋力でカバーできますが、加齢とともに体重増加や筋力低下により股関節への負担が増え痛みが生じます。

変形性股関節症

関節のクッション役である軟骨がすり減り骨と骨が直接当たることで、痛みや可動域の減少が起こります。加齢とともに発症リスクが高まり初期は動作時のみの痛みですが、進行すると安静時にも痛みが出ます。

大腿骨寛骨臼インピンジメント

骨の形態異常により、股関節運動時に骨同士が衝突して関節唇や軟骨を傷つけ痛みを引き起こします。成長期に発生しやすくスポーツ選手に多く見られます。

大腿骨頭壊死症

大腿骨頭への血流が途絶え、骨が壊死する疾患です。外傷による場合とステロイド薬の使用や習慣性飲酒が原因の特発性がありますがいずれも骨頭が潰れて痛みが生じます。

股関節炎

関節の炎症により痛みが生じる状態で様々な原因で起こります。急性の場合は突然の強い痛みを伴い、慢性化すると長期間にわたり痛みが続きます。

股関節痛はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

複数の原因が引き金となって股関節の可動域制限や関節面の変形により末梢神経や血流に機能障害が生じ、股関節周辺の筋肉に炎症や過度な負担がかかることで股関節痛が発生します。

この痛みは歩行や日常動作に支障をきたし、適切な治療を行わないと慢性化する恐れがあります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。腰痛は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

股関節痛への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

根本的な解決にはならず、一時的な対症療法に留まります。長期使用による副作用のリスクもあります。

再生医療

保険適用外で高額な費用がかかり、進行した症例では効果が限定的です。また、施術可能な医療機関が限られています。

手術療法

骨切り術は入院期間が長く社会復帰が遅れます。また将来的に人工関節への再手術が必要になった場合に困難が伴うことがあります。人工関節は耐用年数に限りがあり、若年者の場合は将来的に再置換手術が必要になる可能性があります。

股関節痛を改善するために

まずは、検査を通じてあなたの股関節痛の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善は見込めないからです。

当院では、検査結果に基づいて個々の症状に最も適した施術を提供します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

股関節痛の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

股関節痛のQ＆A

股関節痛は自然に治りますか？

股関節痛は原因によって異なりますが、変形性股関節症など多くの場合は自然治癒しません。一時的に痛みが和らぐことはあっても適切な対処をしなければ徐々に進行していきます。早期発見・早期治療が重要で、症状が軽いうちに適切な対処を行うことで進行を遅らせることが可能です。

股関節痛の人がやってはいけないことは？

正座や長時間の正座、和式トイレの使用など深く股関節を曲げる動作は避けるべきです。また、重い荷物の持ち運びや階段の昇り降りの繰り返し、ジャンプなど股関節に強い衝撃を与える運動も控えましょう。無理に痛みを我慢して活動を続けることも症状を悪化させる原因になります。

レントゲンで異常がないのに痛みがあるのはなぜ？

レントゲンでは骨の変形は映りますが、軟骨や筋肉、靭帯などの軟部組織の状態は確認できません。初期の関節唇損傷やインピンジメントなどはMRIやCTなどの精密検査が必要です。また、痛みの感じ方には個人差があり画像上の異常と痛みの程度が必ずしも一致しないこともあります。

股関節痛と腰痛の関係はありますか？

股関節痛があると無意識に痛みをかばうため姿勢が崩れ、腰に負担がかかって腰痛を引き起こすことがあります。逆に腰の問題が股関節に放散痛として現れることもあります。両者は密接に関連しているため、総合的な評価と治療が必要です。

股関節痛に効果的なストレッチはありますか？

股関節周囲の筋肉、特に腸腰筋や大腿四頭筋、ハムストリングスなどのストレッチが効果的です。ただし、痛みを感じる範囲でのみ行い無理に動かさないことが重要です。水中でのストレッチは浮力により関節への負担が少なく、特に効果的です。

股関節痛があっても運動は続けた方がいいですか？

適切な運動は筋力維持や関節の柔軟性向上に役立ちますが、痛みを増強させる運動は避けるべきです。水中ウォーキングや自転車（負担の少ない設定）、ヨガなど低負荷の運動から始め、徐々に強度を上げていくことをお勧めします。無理は禁物で、痛みが増す場合は中止しましょう。

股関節痛と睡眠の質には関係がありますか？

研究によると睡眠の質の低下と股関節痛の増強には関連性があることが示されています。特に変形性股関節症では、仰向けで寝ると股関節の内圧が上昇して痛みが出ることがあります。横向きで寝たり、抱き枕を使用したりすることで改善する場合があります。

腰痛で悩まされていた患者さまも、当院での施術を受けてこのような変化がありました。

当院の施術と股関節痛は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

股関節痛は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。

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