眼精疲労

眼精疲労の症例報告

眼精疲労とは

眼精疲労とは単なる「疲れ目」とは異なり、十分な休息や睡眠をとっても回復しない目の症状のことです。目の痛み、重さ、かすみといった目の症状だけでなく、頭痛、肩こり、吐き気などの全身症状も伴うのが特徴です。

目を酷使する作業を続けることでピント調節を担う毛様体筋の疲労が蓄積し、自律神経のバランスが崩れることで様々な症状が現れます

厚生労働省の調査によるとVDT作業（パソコンやモニターなどを使用する作業）に従事する労働者の約68%が身体の疲労や症状を感じており、そのうち約91%が「目の疲れ・痛み」を訴えています。

また、2023年の調査では直近1か月間に「目が疲れている」と感じた人は全体の69%に上り、特に老眼が進行し始める50代では76%と高い割合を示しています。

デジタルデバイスの普及により若年層にも眼精疲労が増加しており20代～30代の約4割が「スマホ依存症」を自覚しているという報告もあります。

眼精疲労を放置すると、以下のような深刻な問題が生じる可能性があります。

まず、目の周りの筋肉の緊張が全身の筋肉にも伝わり、首こりや肩こりが慢性化します。さらに自律神経のバランスが崩れることで、胃腸障害や睡眠障害、集中力低下などの症状が現れ、仕事や日常生活に大きな支障をきたします。

長期間放置すると視力低下や近視の進行を招き、最悪の場合、緑内障や網膜はく離などの重篤な眼疾患のリスクが高まります。特に強度の近視では、緑内障の発症リスクが3.3倍、網膜はく離のリスクは21.5倍にも上るとの研究結果もあります。

また、視力低下が認知機能に影響を与える可能性も指摘されており、高齢者においては認知症のリスク増加との関連性も報告されています。

精神的な面では、慢性的なストレスや不安感、抑うつ状態を引き起こし、生活の質（QOL）が著しく低下する恐れがあります。

眼精疲労の原因

開院以来、当院には眼精疲労でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、眼精疲労の原因はひとつではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合っているということです。

眼精疲労の原因として次のようなものが挙げられます。

度の合わないメガネやコンタクトレンズの使用

度数が合っていない眼鏡やコンタクトレンズを使用していると、特に近視の矯正が強すぎる場合や遠視の矯正が弱い場合に、無理にピントを合わせようとして目の周りの筋肉が常に緊張状態になり眼精疲労を引き起こします。

長時間のデジタルデバイス使用

パソコンやスマートフォンなどの画面を長時間見続けると、近距離にピントを合わせ続けるため毛様体筋に負担がかかります。また、画面を見る際は無意識にまばたきの回数が減少し、ドライアイを併発することで症状が悪化します。

ドライアイ

涙の量が少なかったり、涙の質（水分と油分のバランス）が悪くなったりすることで目の表面が乾燥し、摩擦が増えて炎症が起きます。眼精疲労患者の約6割がドライアイを併発しているとの報告もあり相互に症状を悪化させる関係にあります。

目の構造的問題

斜視（両目が同じ方向を向かない状態）や不同視（左右の視力差が大きい状態）などの目の構造的な問題があると、脳が映像を処理する際に余分な負担がかかり眼精疲労の原因となります。

加齢による調節機能の低下

加齢とともに水晶体の弾力性が失われ、ピント調節機能が低下します（老視・老眼）。近くのものを見ようとすると目の筋肉に過度な負担がかかり眼精疲労を引き起こします。

全身疾患や精神的ストレス

高血圧、糖尿病、自律神経失調症などの全身疾患や、慢性的な精神的ストレス、睡眠不足なども眼精疲労の原因となります。特に「テクノストレス眼症」と呼ばれるデジタル機器への依存や不適応から生じる症状も増加しています。

環境要因

照明が明るすぎる・暗すぎる環境での作業やエアコンの風が直接目に当たるような環境も、目の疲れを増幅させる要因となります。

眼精疲労はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。腰痛は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

眼精疲労への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法（点眼薬・内服薬）

対症療法であり根本的な原因を解決するものではありません。長期使用による副作用（眼圧上昇、角膜障害など）のリスクがあり使用を中止すると症状が再発することが多いです。

ドライアイ治療

涙点プラグは異物感を感じたり、感染のリスクがあったりします。また、涙の質の問題がある場合は、量を増やすだけでは根本的な解決にならないことがあります。

眼精疲労を改善するために

まずは、検査を通じてあなたの眼精疲労の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善は見込めないからです。

当院では、検査結果に基づいて個々の症状に最も適した施術を提供します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

眼精疲労の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

眼精疲労のQ＆A

眼精疲労は自然に治りますか？

完全な安静が取れれば自然治癒する可能性はありますが、デジタル機器を使う現代の生活では難しいでしょう。適切な対処をしながら生活習慣を改善することで多くの方は症状が軽減します。ただし、根本的な原因（視力の問題、ドライアイなど）を解決せずに放置すると慢性化するリスクが高まります。

眼精疲労の人がやってはいけないことは？

長時間連続したパソコンやスマホの使用は避けるべきです。また、暗い場所での画面操作、度数が合わない眼鏡の使用、睡眠不足、過度の飲酒や喫煙も症状を悪化させます。エアコンの風が直接目に当たる環境や目をこすることも避けましょう。症状がある時に無理して作業を続けることも回復を遅らせます。

眼精疲労と単なる疲れ目の違いは何ですか？

疲れ目は一時的な症状で休息や睡眠で回復しますが、眼精疲労は十分な休息を取っても症状が続きます。また、眼精疲労は目の症状だけでなく、頭痛、肩こり、吐き気などの全身症状を伴うことが特徴です。自律神経のバランスが崩れることで様々な身体症状が現れるのが眼精疲労の大きな違いです。

眼精疲労の治療期間はどのくらいですか？

症状の程度や原因によって個人差がありますが、適切な治療と生活習慣の改善を行えば、軽度の場合は2～4週間程度で改善が見られることが多いです。ただし、長期間症状が続いていた場合や、原因が複合的な場合は、3～6ヶ月以上かかることもあります。継続的なケアと定期的な検査が重要です。

市販の目薬で眼精疲労は改善しますか？

市販の目薬は一時的な症状緩和には役立ちますが、眼精疲労の根本的な解決にはなりません。特に「疲れ目用」とされる充血を抑える成分を含む目薬の長期使用は、かえって症状を悪化させることがあります。眼科で処方される目薬の方が、個々の症状に合わせた適切な成分が含まれています。

パソコン作業が多い仕事を続けながら眼精疲労を改善できますか？

可能ですが、作業環境と習慣の改善が必要です。「20-20-20ルール」（20分ごとに、20フィート（約6m）先を20秒見る）の実践、適切な作業姿勢の維持、画面の位置や明るさの調整、定期的な休憩と目のストレッチなどを取り入れましょう。また、適切な度数の眼鏡使用とドライアイ対策も重要です。

眼精疲労と睡眠の質には関係がありますか？

密接な関係があります。眼精疲労があると自律神経のバランスが崩れ睡眠の質が低下します。逆に、睡眠不足や質の悪い睡眠は、目の回復力を低下させ眼精疲労を悪化させます。睡眠時間の確保と質の向上（就寝前のスマホ使用を避ける、規則正しい睡眠習慣など）は、眼精疲労改善の重要な要素です。

眼精疲労は視力低下につながりますか？

長期間の眼精疲労は目の筋肉の過度な緊張や疲労を引き起こし、一時的な視力低下を招くことがあります。また、眼精疲労を放置すると、無意識に目を細めたり不自然な姿勢で見ようとしたりするため、近視や乱視が進行するリスクが高まります。早期の適切な対処が、視力維持のためにも重要です。

眼精疲労で悩まされていた患者さまも、当院での施術を受けてこのような変化がありました。

当院の施術と眼精疲労は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

眼精疲労は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。

カウンセリングや施術が的確で信頼できる方です