慢性上咽頭炎

慢性上咽頭炎の症例報告

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慢性上咽頭炎とは

慢性上咽頭炎とは、鼻の奥とのどの間にある「上咽頭」という部分に長期間にわたって炎症が続いている状態です。この部分は外部からの異物や微生物が溜まりやすく、一度炎症が起こると治りにくい特徴があります。

急性の炎症とは異なり、軽度から中等度の炎症が持続し、のどの症状だけでなく全身の様々な不調を引き起こすことが知られています。一般的な風邪やのどの痛みと異なり、慢性化した炎症は体全体に影響を与える可能性があります。

耳鼻科医の臨床経験から、胃部不快感を訴える患者の6〜7割が上咽頭炎を併発しているという報告があります。多くの場合、他の症状として現れるため見逃されやすく、潜在的な患者数はかなり多いと推測されます。

正確な疫学データは限られていますが、「朝起きると痰が絡む」「のどがイガイガする」といった症状を持ちながら生活している人は意外に多く、日本には少なからずの患者が存在すると考えられています。

慢性上咽頭炎を適切に処置せず放置してしまうと、炎症が全身に波及し、関節痛や内臓の不調など様々な症状を引き起こす可能性があります。具体的には慢性頭痛とめまい、慢性疲労症候群、掌蹠膿疱症などの皮膚疾患が現れることがあります。

さらに深刻な場合、IgA腎症やネフローゼ症候群といった国指定の難病に発展する可能性も指摘されています。自律神経系の乱れを介して全身の不調が現れ、最終的には日常生活に重大な支障をきたす状態に陥る恐れがあります。

慢性上咽頭炎の原因

開院以来、当院には慢性上咽頭炎でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは慢性上咽頭炎の原因はひとつではなくさまざまな要因が複雑に絡み合っているということです。

原因として次のようなものが挙げられます。

ウイルスの持続感染

急性上咽頭炎の原因となったウイルスが完全に排除されず、上咽頭に持続的に感染することで慢性化します。免疫力の低下により、本来なら排除されるはずのウイルスが体内に残り続けることが問題となります。

喫煙や大気汚染

タバコの煙や大気中の汚染物質が上咽頭の粘膜を刺激し、継続的な炎症を引き起こします。これらの刺激物質は粘膜の防御機能を低下させ、慢性的な炎症状態を維持する要因となります。

アレルギー反応

花粉症などのアレルギー疾患により、上咽頭の粘膜が敏感になり炎症が持続します。アレルゲンに対する過剰な反応が、長期間にわたって炎症を引き起こし続けることがあります。

のどの乾燥

口呼吸や乾燥した環境により上咽頭が乾燥し、粘膜の防御機能が低下して炎症が起こりやすくなります。特に冬場の乾燥した空気や、エアコンの使用により室内が乾燥することも影響します。

体の冷えや疲労、ストレス

これらの要因は自律神経のバランスを乱し、上咽頭の炎症を悪化させる要因となります。慢性的なストレスや疲労の蓄積は、免疫機能の低下を招き、炎症の長期化につながります。

慢性上咽頭炎はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

慢性上咽頭炎の対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

根本的な原因を解決するものではなく、症状の一時的な軽減にとどまることが多く、長期服用による副作用のリスクがあります。対症療法的なアプローチのため、薬の効果が切れると症状が再発することが少なくありません。

Bスポット療法

治療時に強い痛みを伴い、慢性化した症状では週1回程度の継続的な通院が必要で、治療期間が長期にわたる可能性があります。また、治療による一時的な症状悪化が起こることもあります。

鼻うがい

正しい方法で行わないと中耳炎などの合併症を引き起こす可能性があり、継続的な実施が必要で患者の負担となります。適切な塩分濃度や温度の管理が重要で、間違った方法では逆効果になることもあります。

抗生物質

ウイルス性の場合は効果がなく、腸内細菌叢の乱れや耐性菌の発生リスクがあります。不適切な使用により、本来必要な時に抗生物質が効かなくなる可能性も懸念されます。

慢性上咽頭炎を改善するために

まずは、検査を通じてあなたの慢性上咽頭炎の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善は見込めないからです。

当院では、検査結果に基づいて個々の症状に最も適した施術を提供します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

慢性上咽頭炎の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

慢性上咽頭炎のQ＆A

慢性上咽頭炎は自然に治りますか？

残念ながら自然治癒は困難で、適切な治療を受けることが重要です。放置すると全身症状を引き起こす可能性があるため、早期の対処をお勧めします。

慢性上咽頭炎の人がやってはいけないことは？

喫煙、口呼吸、体の冷え、過度なストレス、睡眠不足は症状を悪化させます。特に首元の冷えは炎症を増悪させるため注意が必要です。

急性上咽頭炎と慢性上咽頭炎の違いは何ですか？

急性型は1週間程度で改善しますが、慢性型は1か月以上炎症が続き、のどの症状だけでなく全身の不調を引き起こすのが特徴です。

慢性上咽頭炎は完治しますか？

適切な治療により症状の改善は期待できますが、体質的な要因もあるため完全な治癒には時間がかかる場合があります。継続的なケアが重要です。

なぜ複数の病院で「異常なし」と言われるのですか？

一般的な検査では発見しにくく、専門的な内視鏡検査や上咽頭擦過による診断が必要なため、見逃されやすい疾患だからです。

慢性上咽頭炎とコロナ後遺症の関係は？

コロナ後遺症による様々な症状の原因に慢性上咽頭炎が関与していると考えられており、治療により症状改善が期待できます。

慢性上咽頭炎で悩まされていた患者さまも、当院での施術を受けてこのような変化がありました。

当院の施術と慢性上咽頭炎は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

早めに対処すればするほど改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。

朝の痰絡みや慢性的な倦怠感が軽減しました