精管閉塞

精管閉塞の症例報告

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精管閉塞とは

精管閉塞とは、精巣で正常に精子が作られているにもかかわらず、精子の通り道である精管や精巣上体、射精管などが何らかの原因で詰まってしまい、射精した精液の中に精子が出てこない状態のことです。

精子を作る機能自体には問題がないため、適切な治療により改善の可能性がある男性不妊の一つです。この状態は閉塞性無精子症とも呼ばれ、造精機能障害による無精子症とは根本的に異なります。

精管閉塞の正確な統計データは限られていますが、厚生労働省の調査によると、男性不妊症患者の中で無精子症は約18%を占めており、そのうち閉塞性無精子症（精管閉塞を含む）は無精子症全体の15～20%とされています。

全国の泌尿器科領域生殖医療専門医を対象とした調査では、年間約7,253名の男性不妊患者が診療を受けており、その中で精路閉塞による障害は約286名（約3.9%）報告されています。この数字は表面化しているケースのみであり、実際の潜在的な患者数はさらに多いと考えられます。

精管閉塞を放置すると、まず自然妊娠の可能性が極めて低くなります。時間の経過とともに精巣上体に精子が蓄積し続けることで、精巣機能の低下や精巣の萎縮が進行する可能性があります。

また、精液の逆流や圧迫により慢性的な骨盤痛や陰嚢部の違和感が生じることがあります。最悪の場合、精巣機能が完全に失われ、男性ホルモンの産生能力も低下し、回復が困難になる恐れがあります。

さらに、パートナーとの関係性にも深刻な影響を与え、心理的なストレスから二次的な健康問題を引き起こす可能性も考えられます。

精管閉塞の原因

開院以来、当院には精管閉塞でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは精管閉塞の原因はひとつではなくさまざまな要因が複雑に絡み合っているということです。

原因として次のようなものが挙げられます。

パイプカット手術（精管結紮術）

避妊目的で精管を意図的に切断・結紮する手術の後遺症として、精管閉塞の最も多い原因となっています。手術部位の瘢痕化により精管が完全に閉塞される状態です。

鼠径ヘルニア手術後の精管損傷

子供の頃に受けた鼠径ヘルニア手術の際に、精管が意図せず損傷を受けることで閉塞が生じます。特に幼少期の手術では精管が細く、損傷のリスクが高くなります。

先天性精管形成不全

生まれつき精管の一部または全部が欠損している状態で、遺伝的要因が関係しています。嚢胞性線維症などの遺伝性疾患に伴って発症することもあります。

精巣上体炎

細菌感染などによる精巣上体の炎症が治癒過程で瘢痕化し、精子の通り道を狭くします。性感染症や尿路感染症が原因となることが多いです。

射精管閉塞

前立腺嚢胞や慢性前立腺炎などにより射精管が圧迫・閉塞される状態です。前立腺の炎症や腫瘍が原因となることがあります。

精管閉塞はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

精管閉塞の対応として、次のようなものが一般的です。

精路再建手術

手術の成功率は閉塞部位や原因により大きく異なり、精管結紮術後で約73%、鼠径ヘルニア術後では約39%と限定的です。また、手術後も妊娠に至らない場合があり、身体への負担も大きいです。

精巣内精子採取術（TESE）

精巣に直接メスを入れるため身体への負担が大きく、精巣機能の低下リスクがあります。採取された精子は顕微授精でのみ使用可能で自然妊娠は期待できません。

経尿道的射精管切除術（TURED）

術後に尿路感染のリスクが高まり、精子の質が低下する可能性があります。また、前立腺機能への影響も懸念されます。

ホルモン療法

効果が限定的で、長期間の投与が必要な場合があります。副作用として体重増加や気分変調などが起こることもあります。

精管閉塞を改善するために

まずは、検査を通じてあなたの精管閉塞の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善は見込めないからです。

当院では、検査結果に基づいて個々の症状に最も適した施術を提供します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

精管閉塞の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、病院で手術を勧められたが不安を感じている方も諦めずにご相談ください。

精管閉塞のQ＆A

精管閉塞は自然に治りますか？

精管閉塞は構造的な問題のため自然治癒は期待できません。ただし、身体全体の血流改善により症状の軽減や精子の質向上は可能です。

精管閉塞の人がやってはいけないことは？

過度なストレス、喫煙、過度の飲酒、不規則な生活は避けるべきです。これらは血流を悪化させ、精巣機能の低下を招く可能性があります。

精管閉塞と無精子症の違いは何ですか？

精管閉塞は無精子症の一種で、精子は作られているが通路が詰まっている状態です。造精機能障害による無精子症とは根本的に異なります。

手術以外の治療法はありますか？

鍼灸治療や漢方薬により血流改善や精巣機能向上を図ることで、症状の改善や手術の効果を高めることが期待できます。

精管閉塞でも自然妊娠は可能ですか？

精路再建手術が成功し、精液中に精子が認められるようになれば自然妊娠の可能性があります。ただし、成功率は原因により異なります。

精管閉塞の進行を止めることはできますか？

適切な治療と生活習慣の改善により、症状の改善や手術の成功率向上が期待できます。早期の対応が重要です。

精管閉塞で悩まされていた患者さまも、当院での施術を受けてこのような変化がありました。

当院の施術と精管閉塞は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

早めに対処すればするほど改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。