尺骨神経麻痺

尺骨神経麻痺の症例報告

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尺骨神経麻痺とは

尺骨神経麻痺とは、手の小指側を支配する尺骨神経が圧迫や損傷を受けることで、小指と薬指にしびれや痛み、筋力低下が生じる状態をいいます。進行すると手指の細かい動作が困難になり、筋肉がやせてしまうこともあります。

肘の内側で神経が圧迫される肘部管症候群や、手首の小指側で圧迫されるギヨン管症候群が代表的な病態です。厚生労働省の患者調査によると、末梢神経系疾患全体の患者数は継続的に調査されていますが、尺骨神経麻痺単独での詳細な統計データは限定的です。

しかし、肘部管症候群は手根管症候群に次いで多い絞扼性神経障害とされており、中高年男性に多く発症する傾向があります。デスクワークの増加や高齢化社会の進展により、潜在的な患者数は相当数に上ると推測されています。

尺骨神経麻痺を放置すると、初期のしびれや軽度の筋力低下から始まり、徐々に手内筋の萎縮が進行します。最終的には母指球以外の手内筋が著しく萎縮し、鉤爪変形と呼ばれる指の変形が生じます。

この状態になると、箸を使う、ボタンをかける、紙をつまむなどの日常生活に必要な動作が困難となり、仕事や趣味活動に深刻な影響を与えます。さらに、変形が固定化してしまうと、手術を行っても完全な機能回復は困難になる可能性があります。

尺骨神経麻痺の原因

開院以来、当院には尺骨神経麻痺でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは尺骨神経麻痺の原因はひとつではなくさまざまな要因が複雑に絡み合っているということです。

原因として次のようなものが挙げられます。

肘部管症候群による圧迫

肘の内側で尺骨神経が骨や靭帯により圧迫される最も一般的な病態です。長時間のデスクワークや読書など、肘を長時間曲げた状態が続くことで神経に負担がかかります。

外傷による損傷

肘の骨折や脱臼などの外傷により、尺骨神経が直接的な損傷を受けるケースです。スポーツ外傷や交通事故などが原因となることがあります。

ガングリオンによる圧迫

手首や肘周辺にできる良性の腫瘤が神経を圧迫することで症状が発症します。良性ではありますが、神経への圧迫により症状が現れる場合があります。

加齢による肘関節の変形

年齢とともに肘関節に変形が生じ、それに伴って神経の通り道が狭くなります。関節炎や骨棘の形成により神経圧迫が生じることがあります。

糖尿病などの全身疾患

糖尿病による末梢神経障害の一環として尺骨神経麻痺が生じることがあります。血糖値のコントロール不良により神経への栄養供給が阻害されます。

尺骨神経麻痺はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

尺骨神経麻痺の対応として、次のようなものが一般的です。

ビタミンB12内服療法

効果が現れるまでに時間がかかり、軽症例でのみ効果が期待できるため、進行した症例では根本的な解決にならない場合があります。

装具療法

装具の着用により日常生活に制約が生じ、長期間の継続が必要ですが、装具を外すと再び症状が悪化する可能性があります。

手術療法

手術部位の感染や出血のリスクがあり、術後の機能回復には長期間を要します。症状の経過期間が長い場合や筋萎縮が進行している場合は、完全な機能回復が困難な場合があります。

尺骨神経麻痺を改善するために

まずは、検査を通じてあなたの尺骨神経麻痺の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善は見込めないからです。

当院では、検査結果に基づいて個々の症状に最も適した施術を提供します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

尺骨神経麻痺の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

尺骨神経麻痺のQ＆A

尺骨神経麻痺は自然に治りますか？

軽症の場合は原因を除去することで自然回復が期待できますが、筋萎縮が進行した重症例では積極的な治療が必要です。早期の適切な対処が重要となります。

尺骨神経麻痺の人がやってはいけないことは？

長時間の肘屈曲姿勢、肘への強い圧迫、重い物の持ち上げは避けるべきです。また、症状を悪化させる可能性のある反復動作も控えることをお勧めします。

肘部管症候群とギヨン管症候群の違いは何ですか？

圧迫部位が異なり、肘部管症候群は肘の内側、ギヨン管症候群は手首の小指側で神経が圧迫されます。症状の現れ方にも若干の違いがあります。

どのくらいの期間で症状は改善しますか？

軽症例では数週間から数ヶ月、重症例では半年以上かかる場合があります。早期治療開始が回復期間を短縮する重要な要因となります。

手術をしないと治らないのでしょうか？

必ずしも手術が必要ではありません。保存療法や鍼灸治療により改善する症例も多く見られます。症状の程度と原因に応じた適切な治療選択が大切です。

症状が両手に出ることはありますか？

全身疾患が原因の場合は両側性に症状が現れることがありますが、多くは片側性です。利き手の使いすぎや姿勢の影響で症状が出やすい傾向があります。

再発の可能性はありますか？

根本的な原因が解決されていない場合は再発の可能性があります。生活習慣の改善と定期的なメンテナンスが再発予防に効果的です。

完治は可能ですか？

早期治療により完治は十分可能です。ただし、高度な筋萎縮が生じた症例では完全な機能回復が困難な場合もあるため、早期の対応が重要です。

日常生活で気をつけることはありますか？

肘を長時間曲げた姿勢を避け、適度な休憩とストレッチを心がけてください。デスクワークでは肘当てを使用し、神経への圧迫を軽減することが大切です。

マッサージやストレッチは効果がありますか？

適切に行えば血行改善と筋緊張緩和に効果的です。ただし、強すぎる刺激は症状を悪化させる可能性があるため、専門家の指導下で行うことをお勧めします。

尺骨神経麻痺で悩まされていた患者さまも、当院での施術を受けてこのような変化がありました。

当院の施術と尺骨神経麻痺は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

早めに対処すればするほど改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。

手術をせずに済んで本当に良かったです