長胸神経麻痺

長胸神経麻痺の症例報告

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長胸神経麻痺とは

長胸神経麻痺とは、首の骨（頸椎）から出て胸の前面を通る長胸神経という神経が損傷を受けることで起こる症状です。この神経は前鋸筋という肩甲骨を胸壁に固定する筋肉を動かしており、神経に障害が起こると肩甲骨が背中から浮き出る「翼状肩甲」という特徴的な症状が現れます。

腕を前に押し出す動作や上に挙げる動作が困難になり、日常生活やスポーツ活動に大きな影響を与える疾患です。

長胸神経麻痺の正確な統計データは限られていますが、文献では「日本における孤立性長胸神経麻痺の報告は稀である」と記載されています。整形外科領域における神経麻痺全体の中でも比較的珍しい疾患とされており、年間の発症数は数千人程度と推定されます。

特にスポーツ選手や肉体労働者での発症が多く報告されており、男性の発症が女性より多い傾向にあります。

長胸神経麻痺を放置すると、肩甲骨の翼状変形が固定化し、肩関節の可動域制限が永続的になる可能性があります。最悪の場合、前鋸筋の完全な麻痺が続くことで肩甲骨周囲の他の筋肉にも代償的な負担がかかり、慢性的な肩こりや首の痛みが生じます。

また、腕を使った作業能力が著しく低下し、職業やスポーツ活動の継続が困難になります。神経の回復には時間がかかるため、24ヶ月以上経過すると完全回復が困難になり、外科的治療が必要になる場合があります。

長胸神経麻痺の原因

開院以来、当院には長胸神経麻痺でお困りの方が来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは長胸神経麻痺の原因はひとつではなくさまざまな要因が複雑に絡み合っているということです。

原因として次のようなものが挙げられます。

外傷による神経損傷

胸部への直接的な打撃や転倒による肩の強い圧迫により長胸神経が損傷します。スポーツ外傷や交通事故などが代表的です。

重いリュックサックや荷物の長時間使用

肩に重い負荷をかけ続けることで神経が圧迫され、徐々に機能低下を起こします。

スポーツ動作での反復的ストレス

テニス、ゴルフ、アーチェリーなどで腕を繰り返し使う動作により神経に負担がかかります。

パーソナージ・ターナー症候群

ウイルス感染後に起こる免疫反応により神経炎症が生じ、長胸神経麻痺を引き起こします。

手術による医原性損傷

乳房切除術や胸部手術の際に長胸神経が損傷される場合があります。

睡眠時の不適切な体位

長時間同じ姿勢で寝ることにより神経が圧迫され、起床時に症状が現れることがあります。

長胸神経麻痺はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

長胸神経麻痺の対応として、次のようなものが一般的です。

保存的治療

回復まで6ヶ月から2年という長期間を要し、その間機能障害が続きます。また完全回復の保証がなく、患者の不安が長期間継続します。

理学療法・リハビリテーション

専門的な指導のもとで継続的に行う必要があり、通院頻度が高くなります。適切な負荷設定を誤ると症状悪化のリスクがあります。

装具療法

日常生活での動作制限があり、装具の長期装着による皮膚トラブルや筋力低下を招く可能性があります。

外科的治療

手術による合併症リスクがあり、術後の回復期間も長期間必要です。また手術を行っても完全な機能回復が得られない場合があります。

長胸神経麻痺を改善するために

まずは、検査を通じてあなたの長胸神経麻痺の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善は見込めないからです。

当院では、検査結果に基づいて個々の症状に最も適した施術を提供します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

長胸神経麻痺の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

長胸神経麻痺のQ＆A

長胸神経麻痺は自然に治りますか？

軽度の場合は6ヶ月から2年で自然回復する可能性がありますが、完全回復の保証はありません。早期の適切な治療が回復率を高めます。

長胸神経麻痺の人がやってはいけないことは？

重い荷物を肩にかける動作、腕立て伏せなど前鋸筋に負荷をかける運動は避けてください。睡眠時の不適切な体位も症状を悪化させます。

どのくらいの期間で回復しますか？

神経の再生速度は1日1mmとされ、損傷部位により3ヶ月から2年程度かかります。24ヶ月以上経過すると回復は困難になる場合があります。

手術は必要ですか？

保存的治療で12ヶ月経過しても回復しない場合や、重度の機能障害がある場合に手術が検討されます。症状の程度により判断します。

スポーツ復帰は可能ですか？

神経機能が回復すれば競技復帰は可能ですが、競技特性や要求される動作レベルにより個人差があります。段階的な復帰が重要です。

再発することはありますか？

適切な治療により回復した場合の再発率は低いですが、原因となった活動を続ける場合は再発リスクがあります。予防対策が重要です。

長胸神経麻痺で悩まされていた患者さまも、当院での施術を受けてこのような変化がありました。

当院の施術と長胸神経麻痺は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

早めに対処すればするほど改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。

今では日常生活に支障なく過ごせています