発声障害

発声障害の症例報告

発声障害とは

発声障害とは声を出す際に正常な音声が産生できない状態を指します。声帯やその周辺の筋肉、神経の異常により、声がかすれる、詰まる、震える、出にくくなるなどの症状が現れます。

声帯そのものに明らかな病変がない機能性発声障害と、声帯の動きに異常が生じるけいれん性発声障害などがあり、日常生活でのコミュニケーションに大きな支障をきたす疾患です。

全国疫学調査によるとけいれん性発声障害の新規患者数は年間約1,081例で、人口10万人あたり0.86人の発症率が報告されています。

有病率は人口10万人あたり3.5～7.0人以上と推測され、年齢は20～30歳代が約59%を占め、男女比は1：4.1と女性に多く見られます。

機能性発声障害を含めると実際の患者数はさらに多いと考えられており、声を使う職業の方や加齢による音声障害も含めると相当数の方が悩んでいる症状です。

発声障害を放置するとコミュニケーション能力の低下により社会参加が困難になり、孤立感や抑うつ状態を招く可能性があります。

仕事での支障が続くことで職業継続が困難になったり、人間関係の悪化を招いたりします。また、声を出そうと無理に力を入れることで症状が悪化しより重篤な発声障害に進行する場合があります。

さらに、加齢性の発声障害では喉頭の筋力低下が誤嚥の原因となり、嚥下性肺炎のリスクが高まり、最悪の場合は命に関わる状況に発展する可能性もあります。

発声障害の原因

開院以来、当院には発声障害でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは原因はひとつではなくさまざまな要因が複雑に絡み合っているということです。

発声障害の原因として次のようなものが挙げられます。

習慣的な音声酷使

長時間の大声での会話や歌唱により声帯に過度な負担をかけることで、声帯の炎症や機能異常を引き起こします。

胃食道逆流

胃酸が食道を逆流することで声帯に炎症を起こし、声のかすれや発声困難を生じさせます。

感冒時の音声酷使

風邪で声帯が炎症している状態で無理に声を出すことで、声帯に損傷を与え発声障害の原因となります。

ストレスや心理的要因

人間関係のストレスや精神的負担が筋緊張異常を引き起こし、機能性発声障害の原因となることがあります。

加齢による筋力低下

喉頭周辺の筋力低下や声帯の柔軟性の減少により、声門閉鎖不全や声帯振動の異常が生じます。

神経学的異常

脳の運動制御に関わる部分の異常により、声帯の動きをコントロールできなくなるけいれん性発声障害が発症します。

発声障害はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

発声障害への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

根本的な原因の解決にならない場合が多く、継続的な服薬が必要になることがあります。また副作用のリスクもあります。

音声治療

効果が現れるまでに時間がかかり、継続的な訓練が必要です。けいれん性発声障害では効果が限定的とされています。

ボツリヌストキシン注射

効果が一時的で3～4ヶ月ごとの定期的な注射が必要です。嚥下障害などの副作用が生じる可能性があります。

手術治療

侵襲的な治療であり、合併症のリスクがあります。また声質の変化や完全な回復が得られない場合もあります。

発声障害を改善するために

まずは検査を通じてあなたの発声障害の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善は見込めないからです。

当院では、検査結果に基づいて個々の症状に最も適した施術を提供します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

発声障害の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

発声障害のQ＆A

発声障害は自然に治りますか？

発声障害の種類や原因により異なります。軽度の機能性発声障害は適切な声の使い方を覚えることで改善する場合がありますが、けいれん性発声障害は自然治癒は困難で専門的な治療が必要です。

発声障害の人がやってはいけないことは？

大声を出す、長時間の連続した発声、喫煙、過度の飲酒、喉の乾燥を避けることが重要です。また、無理に声を出そうと力むことは症状を悪化させる可能性があります。

機能性発声障害とけいれん性発声障害の違いは？

機能性発声障害は声帯に明らかな病変がなく発声方法の問題が原因で、音声治療で改善が期待できます。けいれん性発声障害は神経学的な異常により声帯が意思と無関係に動く疾患です。

発声障害は完治しますか？

機能性発声障害は適切な治療により完治が期待できますが、けいれん性発声障害は完治が困難で症状のコントロールが治療目標となります。早期の適切な治療が重要です。

ストレスと発声障害は関係ありますか？

ストレスは筋緊張を引き起こし機能性発声障害の原因となることがあります。また既存の発声障害を悪化させる要因にもなるため、ストレス管理は治療において重要です。

発声障害の症状は進行しますか？

適切な治療を行わず放置すると症状が進行する可能性があります。特に無理な発声を続けることで悪化するため、早期の専門的な診断と治療が重要です。

腰痛で悩まされていた患者さまも、当院での施術を受けてこのような変化がありました。

当院の施術は発声障害は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

発声障害は早めに対処すればするほど改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなくお気軽にご連絡ください。

本当に効果抜群でした